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となりのアイツ AN

第38章 前進1 かずくん

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盛大に溜息をつき、出かかった涙を引っ込めてから のろのろと起き上がった。

「行かなくちゃ・・・」


そんな言葉を 口に出して言わないと 体が動きそうにない

汚れ物のタオルや下着、Tシャツなんかをひとまとめにして まーくんちの洗濯機に一緒にぶち込むと いつになくたくさんの洗濯物に驚いたように、ぐおんぐおんと苦しそうな音を立てながら 洗濯機が動き出した。



部屋の中をそっと覗くと まーくんはおとなしくベッドの中にいて、俺の顔をみてニコッと笑う。


「おかえり~・・・遅いからもう来てくれないかと思ったよ」
「んなわけねぇだろ・・・」

「うん、そうなんだけどね・・・なんかすぐ不安になっちゃうんだよね、・・・病気だからかな・・・」
「ここにいるから、・・・寝てろ」

「はーい」

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