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となりのアイツ AN

第40章 前進3 かずくん

3-2

まーくんは そんな俺を黙って見つめるだけで何も言わない。

そのうちにまーくんも立ち上がってブランコを漕ぎ始めた。
ぐんぐんと力を入れて前後に大きく揺れる。



おい・・・そんなに大きく漕いだら危ないんじゃねぇの・・・?

内心ハラハラしだした時・・・



「かずくん・・・」
「ん?」

「どっちが遠くまで飛べるか競争しない?」
「・・・え?・・・」

「負けたら・・・ひとつだけ何でも言うこと聞く、って・・・どお?」
「・・・・・・俺、別に・・・まーくんにして欲しい事なんかないよ・・・」

「そう・・・?俺はあるよ・・・かずくんにしてほしいこと・・・」
「・・・何?」

「勝ったら・・・言う・・・」

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