無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

はぁ、ってため息ついてふと夜空を見上げると、さっきより随分暗くなって星が綺麗に見える。


「あ・・・夏の大三角形・・・」
「・・・どれ？」

「あれだよ・・・あの明るいのが琴座のベガ、織姫ね。で、あっちがわし座のアルタイルで彦星。最後は白鳥座のデネブ・・・ついでにあそこWの形がカシオペア」
「・・・よく知ってるな・・・」

「俺、星とか月とか好きなの。地学のテストも星のとこだけ満点だった」
「ふぅん・・・」

「もっと早い時間だと　西の空に金星とスピカが綺麗に見えたはずなんだけど・・・」
「・・・・・・」

「夏の星座も　もう終わりだなぁ・・・」
「・・・・・・」


あ・・・こんな話、つまんなかったかな・・・


「ごめん、行こうか・・・」
「ん・・・」