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となりのアイツ AN

第41章 前進4 まーくん

4-2

ドキン、と高鳴る胸。

嘘・・・見間違い?

それとも勘違い?

偶然そんなふうに見えるだけ?





素知らぬ顔で髪をちょっと触り、さっきとは少し違う角度になるように腕を下ろす。

また少し暗いところに差し掛かって 影が見えなくなる寸前、かずくんの腕がスっと動いて 俺とかずくんの影がまた手をつないだ。



かずくん・・・・・・


思わず振り返ると,下を向いて歩いてたかずくんも そんな俺に気づいて立ち止まる。



「・・・・・・ナニ?・・・どうした・・・?」


赤い顔して、ちょっと慌てた感じで 手を口元に持っていくかずくん。



俺は黙ってその手を掴んで 力を込めてぎゅっと握った。

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