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となりのアイツ AN

第41章 前進4 まーくん

4-3

手を繋いだまま、俺は自分の部屋の鍵を開ける。

何か言いたげにしながらも黙ってついてくるかずくん。



ベッドを背凭れ替わりにして二人して床に置いてあるクッションの上に座った。

「手・・・もういいだろ・・・」
「・・・離したいの?」
「・・・暑いから・・・」

そう言われれば確かに。

俺、手汗ハンパないし・・・
手を離し、汗ばんだ掌をジーンズで擦った

「ごめん」


かずくんは 黙って首を横に振るだけ。

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