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かずくんの「バカ」が「大好き」に聞こえる


ねぇ、かずくん
今夜は、最近ずっとすれ違い気味だった俺たちの誤解や疑問、いろんなことをとことん話そうね
そしたらきっと　二人共の不安が　一気に解消するような気がするんだ。



でもその前におまじないの続きを。

俺の　自主練の成果を見てもらわなくちゃ



閉じるのは瞼だけ。
唇は閉じないぞ、

と自分に言い聞かせながら、俺はかずくんの顎に手を添えて、顔を近づけながらゆっくりと目を閉じる。



視界が完全に暗くなる寸前、和くんの唇も　薄く開かれてるのが見えた。