
となりのアイツ AN
第44章 12月24日 3 かずくん
まーくんが、目を輝かせ また二人の話をし始めた
・・・そんなに気に入ったのか、とちょっとだけ心配になりながらも
そろそろプレゼントを渡そう、と簡単にラッピングした指輪を隠してあるキッチンへ向かう
その間も話し続けるまーくんは
「あの二人はさ、何でもない日にも彼女にさらっと花束とか渡すんだろうね」
「かもな」
「誕生日ともなるとブランド物の高価な指輪とか贈っちゃうのかな」
「・・・・・・」
ううぅ・・・なんてバッドタイミング
指輪をポケットに入れて部屋に戻るけど
ブランド物でも高価なものでもない
不格好な指輪を差し出す勇気は瞬時に消え失せた
