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となりのアイツ AN

第5章 となりのアイツ5 かずくん

5-2

「カズ…」

ぐっと迫ってくる顔。
ちょっ、近いって!


避けようとして、床に散乱してたDVDケースの上に手をついて、
あ、体重かけたらケース割れちゃうかも…
なんて気を取られた瞬間 押し倒されていた。


「わっ、ちょ、ちょっと…」
「なぁ…試してみねぇ?」

「た、試すって…」
「分かってんだろ。…オマエ…経験ある?」

「は?え?ばっ、ばか!ないよ!てか、しない!しないから!」
「なんだよ、そんな顔で誘っといて」

「誘ってねぇよ!」


力いっぱい怒鳴ってるのに 全く意に介さず
顎を押さえつけ、キスしてきた


「ん・・・、んんー・・っ」


すごい力だ。
抵抗してもビクともしない。

口を必死で閉じてるのに タバコの味のする舌が 
俺の唇を舐め回し、無理やり こじ開けて入ってこようとする。

絶対開けない、と思っていたら ぎゅうっと鼻をつままれた。

息が出来なくて 我慢の限界になって
口を開いたとたん 空気より先に入り込んでくる
生あったかい舌…。



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