となりのアイツ AN
第1章 となりのアイツ1 かずくん
1-2
タッタッタッタ…
後ろから足音。
そして
「かずくん、おはよ」
「ん~?あぁ、…おはよ」
…別に鼻声じゃないし 元気そうだ…
目も腫れてない…
一晩中泣いてたかと心配したけど そんなことはなさそうだな…
一瞬のうちに 上から下までまーくんをスキャンする。
「聞いた?昨日の試合負けちゃったの…。あ~あ、今日から暇だな~…」
「…勉強しろよ、受験生」
「そうだね…思ってはいるんだけど、すぐに切り替えるの難しいかも…。
あのさ、かずくんはどこ受けるの?」
「…内緒」
「何でだよ~」
「いいから。俺のなんか聞いてもしょうがないだろ。そう言うお前は?」
「俺なんて決めてるわけないじゃん。これからだよ。俺の偏差値で入れるとこで家から通えるとこ」
「家から通うの?」
「やっぱ長男としてはねー、なんて。俺家事なんて出来ないもん」
「俺も何も出来ないけど…」
「えぇっ?てことはかずくん、一人暮らしするの?」
「そのつもりだけど」
「…そっか…へぇ…あ…そーなんだ…」
タッタッタッタ…
後ろから足音。
そして
「かずくん、おはよ」
「ん~?あぁ、…おはよ」
…別に鼻声じゃないし 元気そうだ…
目も腫れてない…
一晩中泣いてたかと心配したけど そんなことはなさそうだな…
一瞬のうちに 上から下までまーくんをスキャンする。
「聞いた?昨日の試合負けちゃったの…。あ~あ、今日から暇だな~…」
「…勉強しろよ、受験生」
「そうだね…思ってはいるんだけど、すぐに切り替えるの難しいかも…。
あのさ、かずくんはどこ受けるの?」
「…内緒」
「何でだよ~」
「いいから。俺のなんか聞いてもしょうがないだろ。そう言うお前は?」
「俺なんて決めてるわけないじゃん。これからだよ。俺の偏差値で入れるとこで家から通えるとこ」
「家から通うの?」
「やっぱ長男としてはねー、なんて。俺家事なんて出来ないもん」
「俺も何も出来ないけど…」
「えぇっ?てことはかずくん、一人暮らしするの?」
「そのつもりだけど」
「…そっか…へぇ…あ…そーなんだ…」