となりのアイツ AN
第52章 大人への階段1 かずくん
鍵を閉めるために まーくんも玄関までついてきて
俺を見送ってくれる
「おやすみ、レポート頑張ってね」
「うん、まーくんも勉強頑張って・・・」
肩に置かれる手、そっと重ねられる唇
いつも同じだ
まーくんはあの日以来 キス以上のことをしようとはしない
それが俺への優しさだとわかっていながら
それでも、もうちょっと積極的になってくれたらいいのに・・・なんて思う俺
そう思いながらも自分からは何一つ仕掛けられない俺
わかってる
勝手すぎるよな
俺は相変わらずまーくんに甘え続けているみたいだ