となりのアイツ AN
第66章 タイミング3 まーくん
ふわふわ漂って行っちゃいそうな風船を追っかけて
あ、あっちにもある、って走ったり
ぎゅっと持った拍子にパン!と割れちゃったり
夜だから、声を潜めながらも笑いは止まらず
全部集めて家の中に入れるのに10分くらいかかったかな
それでも まだまだ楽しい余韻は残っていて
ニコニコしながら二人で部屋に戻った
そこまでは良かった
そこまでは良かったんだけど・・
かずくんがテーブルの上に置いてあった自分のスマホに手を伸ばしかけて、
笑顔のままフリーズした。
その目は床にロックオンされてる
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