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となりのアイツ AN

第7章 新生活1 まーくん

1-2

「ごちそうさま」
「どういたしまして。ねーねー、今から荷物解くの手伝ってくれる?」

「...追加で食べた餃子ひと皿分だけ手伝ってやる」


なんて言ってたけど、
やり始めたら 俺よりてきぱきやってくれる。

特に ベッドとか棚を組み立てるのは
一人じゃ大変だったから 助かるな~...


「なんかぐらついてるぞ、もっとキツく締めないと...」
「うん。あ、そこ押さえてて」

「このネジ、何だろ?余ってるけど...まいっか」
「え?良くないでしょ?寝てる最中にベッド崩れたらどーすんのさ」

「ジョーダンだよ」



二人でわちゃわちゃしながら
組み立てたり片付けたり。

思えば こんなふうにかずくんと二人で話すのは
すごい久しぶりだ。

嬉しくてつい口元が緩む。


「何ニヤついてんだよ、スケベ」
「は?ニヤついてなんかないよ。それにエッチなことなんて考えてないもん」

「いーや、今の顔はえろいこと考えてる顔だった」
「え、エロいことって何さ。かずくんとこうしてるのが楽しいだけだよ」

「......」



ハッ、チャンスかも。

俺はかずくんの傍ににじり寄る。

「あの...俺...」

顔を赤くして、俺を見るかずくん。

「こ、この前の、」


ピンポーン♪



マジでガクッとなった。



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