
となりのアイツ AN
第68章 タイミング5 まーくん
うーん・・って考え始めたかずくんが ちょっと待ってて、と言い残して
自分の部屋に戻って行っちゃった
そして数分で戻ってきたその手には
「針金?と、コイル?」
「別に糸じゃなくてもいいからさ」
貸して?と差し出された手に紙コップを二つ乗せると
かずくんは 器用に針金を取り付けて
それを持ってベランダに向かう
更にベランダの隔て板の上にコイルを取り付けて
そこを中継地点にして、針金電話を俺の部屋側と
かずくんの部屋側に設置完了
「えー・・・これで話せるの?」
「原理的には話せるはず、ちょっと待ってて。
俺 自分の部屋に行くから」
