テキストサイズ

となりのアイツ AN

第82章 それぞれの夏1 かずくん



「お前 この間母ちゃんに “ 何歳の誕生日だって一回しかない ”って言ってただろ
それと同じ。何歳の夏だって一度しかないんだから 別に今年だけが特別じゃないよ 」


こんこんと説得してみても
いつも素直なまーくんが 今日はわかりやすくほっぺたを膨らませたまま

なかなかその首を縦に振らない


「でも・・・」
「来年の夏だって一緒に居られるし、別に夏休みじゃなくても
旅行も行けるって。な?」

「そうかも知れないけど・・・やっぱり・・・
今年は特別な夏にしたいと思ってたのに・・・。
そっか・・・そう思ってるのは俺だけなんだね」
「まーくん・・・」






ストーリーメニュー

TOPTOPへ