
となりのアイツ AN
第83章 それぞれの夏2 まーくん
2-3
島までは 夜行の大型客船で9時間半くらい
最初のうちは 明日からちゃんとしなくちゃ、と緊張して
もう何度も読み直した資料を
また 鞄から引っ張り出して眺めたり
愛読書の「教師力を磨く」「魔法の褒め方」を
ぱらぱらめくったりしてたけど
30分もしないうちに猛烈に眠くなってきた
最近忙しくて 睡眠時間ちゃんと取れてなかったからなぁ・・・
もう予習は諦めて寝よう
そうと決めた途端 瞬時に寝付いてしまい
爆睡した後スッキリと朝を迎えた
朝 目が覚めれば もう山風島は目の前
良かったぁ、乗り過ごさなかったよ
と、ホッとして船から降りた俺へ
「相葉先生?」と声がかけられた
