
となりのアイツ AN
第93章 大凶の呪縛1 かずくん
「んふふ・・美味しいね」
「うん」
「かずくんありがと、何か元気出たかも」
「・・そりゃよかった」
「こういうのって 良い事は信じて頑張る
悪い事はそうならない様に気をつける、ってスタンスでいいんだよね」
「そうそう、それにおみくじなんて所詮占いだろ。
他の神社行ったら きっと大吉出るから気にすんな」
「そっかぁ。そうだよね、そう言えばマンションの近くにも神社あったから
今度そこ行ってみよう」
「うん、それがいいよ」
神社内でするには不遜過ぎる会話だったけど
俺はとにかくまーくんを元気づけたかったし
いくら“ 持ってる ”まーくんでも
違う場所でまた大凶を引き当てるような事はないだろう、
今度はきっと大吉を引いて大喜びするに違いない
と ごくごく楽観的に考えていた
