
となりのアイツ AN
第94章 大凶の呪縛2 まーくん
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「・・・嘘・・・」
俺ってどうしてこうなんだろう
いつもながらの短い帰省を終え
実家から横浜へ帰って数日
買い物に出たついでに
マンションの裏手にある小さな神社にお参りした俺は
手の中のおみくじを見ながら
深い深いため息を吐いていた
『このみくじにあう人は
万事 我が頼みに思うものに背かれる事あり
油断は禁物 火災盗難に注意
しかし神仏の御加護を念じ
身を慎み誠を尽くせば 遠からず幸せは訪れる』
どーんと落ち込むような内容が書いてある細長い紙の右端には
数日前に見たのと同じ二文字が並ぶ
「大凶・・・・・・」
