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催眠術 SO & AN

第17章 催眠術は必要ないから8 雅紀


17-2

俺の声は 夜も更けた都会の空気を切り裂いて
周りの人が 一斉にぎょっとして立ち止まる

ニノは?と見ると
ニノも固まったように立ち止まって こっちを見てる

あ、俺の事気づいてくれたのかな

嬉しくなって両手をぶんぶん振るけど
見えなかったのか
くるっと向こうを向いて また急ぎ足で歩き出しちゃった


あれ?
気づいてくれたんじゃ無かったの?



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