
催眠術 SO & AN
第2章 催眠術なんかにかかる筈無い2 智
「しょーが無い、聞いたげるから言ったんさい」
「翔くんがさ、最近やたらオイラを誘ってきたり一日に何度もLINEや電話して来たりするの・・・
もしかして 何か悩んでて オイラに相談でもあるのかな」
「はぁ?アンタに相談事しようとする人なんて この世の中にいると思う?近づいてくるっていうなら それはアプローチなんじゃないの?」
「あぷろーち・・・?」
「恋のアプローチ。アナタ、愛されてんでしょ」
「は?・・・ちょっと・・・真面目に聞いてんのに・・・」
俺だって真面目に答えてるのに・・・とか口の中でブツブツいいながら 再び目線をゲーム機に落とす
「何、嫌なの?」
「イヤって・・・・・・そんなこと考えたこともねぇよ・・・」
「ふぅーん・・・じゃあ、これから考えてみたら?」
「そんなこと考えられるか。てゆーか、もっともらしく言うなや、翔くんに対して失礼だろ」
「あらら・・・」
