
催眠術 SO & AN
第23章 催眠術は必要ないから14 ニノ
「一緒にいこ」
「うん、・・ん?」
ドアのところで立ち止まったままの相葉さんが
ごく自然に手を差し出してくるけど
いや、それはマズイでしょ、ってつーんと無視して
横をすり抜ける
「あー、もう。誰も見てない、ってーのに。ニノってホント自意識過剰じゃない?」
「用心深い、って言え、てゆーか、お前ももうちょっと状況を意識しろや」
「誰もいないってば、ほらー」
一応きょろっと周りを見回した相葉さんが
俺の手をぎゅっと握って ちゅっと唇を重ねた
