
催眠術 SO & AN
第24章 催眠術なんて信じてないけど1 翔
「翔ちゃん 全部漏れてるんすけど」
「え?」
気づけば、心の内の葛藤を全部垂れ流していたようで
隣でゲームをしているニノが 目線はゲーム機から動かさないまま
ぼそっと呟いた
「さっきからぶつぶつ言ってんの 全部聞こえてるからね」
「あ・・ごめん、煩かった?」
「まぁ煩くないとは言わないけど、俺の集中力は強靭だからゲームクリアーの妨げにはなりませんでした。んでさ、今のコトだけど」
「あ、うんそれはよかった。てか、え?ニノ、智くんの不機嫌モードに心当たりあるの?」
「本人に訊いたワケじゃ無いけど・・・ほら、アレじゃないの?」
「・・・ん?」
