
催眠術 SO & AN
第27章 催眠術なんて信じてないけど4 智
4-1
「まずは大野さんの思ってる事を吐き出してみたらいいんじゃない?相談に乗る、ってのは烏滸がましいけど、聞くことなら俺にも出来るからね。とりあえず気が済むまで愚痴っていいよ」
酒とつまみを用意しながら 松潤が笑顔で言ってくれるけど
「・・・え、そんな・・・そんなのいいよ・・・」
「ん?」
「だって・・・悪いのはオイラだ、って 松潤の言う事は予想がつくから・・・。それに自分でもわかってんだ。オイラの我儘で翔君困らせるのは間違ってる、って」
「俺はそんな事言わないよ?」
「え?」
「大野さんはもっともっと我儘言って 翔くんの事 困らせてもいいと思ってるけどね」
「・・・そうなの?」
