
催眠術 SO & AN
第31章 催眠術なんて信じてないけど8 智
「智くん、インタビューの事、ごめんね?」
「あ・・・うん・・・」
翔君がオイラの手を握って その大きな瞳で真っ直ぐ見つめてくれる
「勿論アレは 俺の本心じゃない事、
言わなくてもわかってくれてるって甘えた俺が悪かったね。
前もって言っておくべきだったのに 」
「あ・・・ううん・・・」
こんな風に落ち着いて正面切って謝られると
ゴネた自分がバカみたいに感じる
あぁ、そうだ
オイラは翔君の気持ち、本気で疑ってるワケじゃなくて
こんな風に ちゃんと安心させてほしかったんだ
早く抱きしめて欲しかったんだ
