テキストサイズ

催眠術 SO & AN

第32章 催眠術なんて信じてないけど9 翔



「翔君のバカ!何で勝手にあんなこと・・・」
「あれ、やっぱり怒ってる?」

「当ったり前だろ!選りにも選って社長に言うなんて!信じられない!」
「でも、ジャニさんならわかってくれるんじゃないかな、って思ったから。」

「・・・・・・」
「ねぇ、智くん。俺達もいいトシになって来たし、お互いに 将来の事とか結婚の事とか聞かれることがこれから増えると思うんだ。
そんな時は、マニュアル通りの答えを いかにも本当に聞こえるように言う事になるけど。
それが本音じゃない、ってわかっていても 時には不安になる事もあるかも知れないから・・・。
その不安を、出来る限り取り除けるように しっかりした土台を作っておきたい。智くんだけじゃなくて俺にとっても・・・安心材料って言うか、ぐらつかない基礎が欲しいから」

「・・・・・・」
「メンバーがわかってくれてるのも心強いけど、事務所が認めてくれたらもっと安心できるよ。ジャニさんやメリーさんの目を盗んで、こそこそしなくていいようになったら 気持ちの持ちようが全然違うと思う」





ストーリーメニュー

TOPTOPへ