
催眠術 SO & AN
第32章 催眠術なんて信じてないけど9 翔
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そして数日後
松潤から電話があり、
二人きりで会う時間を作って欲しいと言われた
比較的早く仕事が終わる日だった為
21時過ぎに 個室のあるダイニングバーで会うことに
あの日 何があったかは もう智くんから聞いている
智くんは何も気づいていないけど
“ごっこ”がおそらく本気だったことも予想が付く
いや、それ以前から 予感のようなものはあったんだ
松潤は元々メンバー思いの奴だけど、
特に智くんに関しては 見つめる視線の熱量がハンパ無い事
恋愛ゴトに関しては鈍感力を誇る俺が気づくんだから
それは相当のモノだったはず
