催眠術 SO & AN
第34章 催眠術なんて信じてないけど11 ニノ
ぎゃああああああああぁぁぁぁ・・・・
恋人に口づけされたとは 到底思えない悲鳴が口から飛び出そうになって
深夜と言う時間と、それにもかかわらず 人通りの絶えない大都会での信号待ちと言う状況をわきまえ、すんでのところでぐっと飲みこむ
両手で自分の口を押えながら 俺は思い切り相葉さんを睨み付けた
バカバカッ、何すんだよっ
こんなことされたら 俺はまた
コンナコトサレタラ オレハマタ・・・
「ん?」と笑う相葉さんを睨み付けながら
今日も自分の心臓が、 相葉さんへの想いで
ドクン、と音を立てるのを感じる