
催眠術 SO & AN
第6章 催眠術なんかにかかる筈無い6 智
6-1
特に何かを言ったわけでもないのに
ニノには オイラの気持ちがわかっちゃうんだなぁ
気が付けば 今までの並びとは違って
ニノと相葉ちゃん、そしてオイラと翔くんが
隣同士に座る展開になってる
ま、もしかしたら ニノが相葉ちゃんと並びたかっただけかもしんないけど?
翔くんがオイラの隣にこなかったのは
きっかけが掴めなかっただけかも知れない
明日の仕事は 割とゆっくりだから まだ夜は長いもんね
これからたくさん話せばいい、
きっといつものように 翔くんがオイラの知らない楽しいことやタメになることを 一杯話してくれるだろう
そんな風に思って 翔くんに
「ねぇ翔くん・・・」
と声を掛けたその時
コンコン、というノックの音
続けて
「俺だけど」
という聞きなれた声、
開かれたドアから覗く 抜群にイケメてる笑顔
