
催眠術 SO & AN
第7章 催眠術なんかにかかる筈無い7 翔
来月には リオオリンピックのメインキャスターという
大きな仕事も控えてるおかげで
今から準備に忙しく、本来 雑念に捕らわれてる時間なんて
俺にはないんだから
あ・・・
「雑念」だなんて考えちゃったよ
智くんのことを好きで好きでたまらないこの気持ちを
「雑念」だなんて・・・
俺のバカ!
そんなことにも落ち込む俺は
・・・一体何をしてるんだろう・・・
こんなんじゃだめだ
中休み状態だったアリーナツアーも もうすぐ再開される
それまでに この中途半端な状態を脱したい
俺は 久しぶりに智くんにLINEをして
二人きりで会う約束を取り付けた
