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彼女と妹

第11章 G-2


校門から二人、並んで校舎の方へと歩いていく。


いつもなら、取り留めない話や俺のアホっぽい冗談に笑いながら歩くのが普通なのに、何だか今日は眼さえあわせられない。


「綾子?」


「ん?」


「また、今度の日曜日、俺んちに来る?」


「え? あぁ、んーー、どうしよっかな」


躊躇する綾子。


うわーっ、バカ!

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