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綾子の頭を俺の腰からゆっくりと離していく。


今度は離れることを許してくれた。


俺はその場に、へなへなと座り込んだ。


一瞬、七海と視線があう。


七海は視線を逸らすことなくじっと俺を見つめていた。


そして、ぼんやりと俺を見つめる綾子。


涙に濡れながら、なお至福の表情を見せている綾子に、眩暈にも似た快感が俺の中を貫いた。