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彼女と妹

第16章 綾子と先生(その5)


足に力がまったく入らない私は、そのまま理事長に正面抱っこされるように崩れ落ちた。


「若いのにだらしがないぞ」


何言ってんですか。


「やれやれ、奥の部屋でもう少し休んでから帰りなさい」


はい?

奥の部屋?


気が付くと午後の授業はもうとっくに始まっていた。

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