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彼女と妹

第18章 彼女(その5)


最後まで俺と眼を合わせようとしなかった美奈子の腕を捉まえた。


「どういうこと?」


「……」


「たとえそれが本当のことだったとしても、友達のこと悪く言うのか?」


「……」


突然、美奈子の眼にうっすらと涙が浮かんだ。


「あ、責めるつもりは……」


「ごめんなさい……」

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