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さよなら人生。

第1章 ことの始まり


わたしの生まれは、春。
穏やかで優しい気候の月。
私は出来ちゃった子だ。

妹がいる。
生まれは、夏。
刺激的で眩しい月。
妹も出来ちゃった子。

ありがちだよね。珍しくもない。
若い両親のこども。

小さい時の記憶の一つ。
よく怒られて叩かれた。
手を挙げる仕草にビクッとしてる自分。
ママは怒った後優しくしがちで
それが少しの安心。
ただそれを真似して妹に同じ事をした。
妹はその事を覚えているかな?
最低なおねえちゃんでした。

でもママよりパパはもっと怖かった。
物は飛ぶ。物が壊れる。声が大きい。

パパは浮気症。
ママはそんなパパを好意で許す女。

そんな大人になりたくない。
そう思ってた。

でも子は親に似るようで。

私は浮気症。
妹は好意で離れられない離さない女。


そして、パパはわたしが
中学2年生の時に帰ってこなくなった。

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