POISON TEACHER
第9章 優しい男は優しくしてる自分を愛してる
あゆみの不安を察知したカナは、
彼女に寄り添った。
『あゆみ…、
何を悩んでるのよ!!
元気出しなさいよ!!』
『なんだか、モヤモヤしてるのよ。
タカシのことがあんなに気になって、
不安になったり、イライラしたりするの、
こんなの初めてよ。』
あゆみは、このような経験は、
人生で初めてだった。
『それってさぁ、
タカシくんの事が好きだからじゃないの?』
『そんなんじゃないわよ!?
私は幼なじみとして心配なだけよ!!』
あゆみの顔は明らかに赤かった。