POISON TEACHER
第2章 恋の行き先は一方通行
『恋愛の一方通行に入ったらそこで行き止まりだ!』
『……!』
理恵は今まで自分のしてきたことを後悔し
涙を流した。
溝坂は英太に
アイコンタクトで伝えた。
英太は泣き崩れる理恵を後ろからそっと抱きしめた。
『理恵…、』
小さくて優しい声でささやいた。
理恵は涙をふき黙りコクッた
しばらくして
口を開いた。
『英太ゴメンね。
私……、
不安だったの……
怖かったの!
二年生に進級するまで、ずっと一緒だったのが離れ離れになって
このまま別れるんじゃないかって思ったの!!
…ッ、……ヒック…!!』
『ホンットちっちぇなぁ
ずっと会えないわけじゃないんだし』
理恵は英太の言葉を聞いて
明るい顔になった。
『もう必要以上に束縛しないから
英太!もし嫌なら嫌って
ハッキリ言いなさいよ。』
『ああ…、
だからもう一回やり直そう!!』
パチパチパチ……、
『その言葉身に染みたぜ!』
溝坂の愛の毒舌説教は終了し
オレンジ色の光が
二人を祝福したかのようにキレイに輝いた。