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POISON TEACHER

第23章 ホントに強い奴は大事なもんを命懸けで守るもんだ




そして、警察署に行き
事情聴取を終えたしおりは
同行した石井と一緒に
ソファーに座ってった。



『助けてくれて、ありがとう!!
運よく車が止まってくれてよかったよ』




『いや、あれはパンクさせたんだ!!』




しおりは驚いたっ!!
石井は詳しく説明をした。



『近くの店の人から
アイスピックを借りて、タイヤを
パンクさせたんだっ……


普通の車は前からパンクするのは
難しいけど、
側面からパンクさせるのは簡単なんだ!!』



『それって、犯罪なんじゃ……』




『確かに犯罪だ、
でもああでもしなかったら


しおりちゃんが
誘拐されてひどい目にあうだろう?』



『……………………』



しおりは、石井と話すたび
笑顔を少しずつ取り戻していった。



『かっこよかったよ…………』




『えっ?』




石井は思わず動揺し、
顔が赤くなった。

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