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POISON TEACHER

第24章 真夜中は人の心を邪悪に掻き立たせる

『それより親が心配しねぇか
こんな夜遅くに…………』



『それは大丈夫だけど、
この街にさぁうちの先生たちが
ウロウロしてて、
ヤバかったから先生の後ろに
コッソリと……………』




『そういう問題じゃないと思うぞ!!
お前らみたいなのがおるから
他の先生たちが夜にパトロールしてる
と思うぞ………』




『いやっ、そうでもないぜ………』


現れたのは、
生物担当の教員歴が
桜庭高校のなかで最も長い
御手洗幹夫(みたらいみきお)


見た目は丸っパゲの爺さん
かなり頑固ジジイで融通が効かず
生徒に嫌われている。



あだ名は名字の御手洗から
便所ジジィという
なんとも屈辱的なあだ名である。


御手洗は若いホステスの女の子に
店に連れられていった。



『老いぼれ野郎も若い女の
誘惑にまんまとはまりやがって、』



溝坂は見下したようにバカにした。


あゆみはその女の子を指差した。



『先生っ!!
あの子よっ、さっき話した子よ!!』


溝坂は動揺を隠せず、
驚愕が露になった。

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