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溝坂は職員室に戻っていった
そして偶数楠木とすれ違ったが
眼中に全くなかった


楠木は遠くから
保健室から出てきた
拓真、麗奈、まい、尚樹を
じっと見ていた






『…………………………』





唇をニヤッとさせた



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【翌日】




放課後
まいと尚樹は廊下で
サッカーをしていた



『あなたたち廊下で
サッカーしないの』


楠木が現れて二人に注意をした




『だってここ広いから……』





『広いも何も関係ないじゃないの…
人が通る道なのよ、
放課後だからって
そんなことが許されるわけ!？

サッカーをする暇があるなら
勉強とかしなさいよ……!!』




『僕達ちゃんと勉強してます
成績もそこそこで
テストも赤点じゃなかったし……』



『へぇー……、


そう、最低限さえ
やればそれでいいって考えなのね？



甘過ぎよ!!



少しは現実を見たらどうなの!？

無駄な時間過ごして
高校生はあっという間、
いつか社会からドロップアウトして
ニートみたいになるのよ


そうなりたいの？』




楠木の的を突いた現実に
まいと尚樹は反論できず
素直に「はい」ということしか
できなかった。