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POISON TEACHER

第37章 弱いやつほど陰で悦に浸って威張ってる




キーンコーン…………



カーンコーン…………





昼休み
溝坂は廊下を歩いていると


女子たちがたくさん
喋りながらトイレに入っていくのを
見て不満げに呟いた



『女ってなんで
いつでもずっと一緒に行きたがるんだ…

連れションなんかして
トイレしたいやつだけで
行きゃいいのによ………、』







『溝坂先生っ!!』



楠木が笑顔で急に
溝坂に話しかけてきた。
溝坂はその態度にイラッときていた


『気持ち悪い声を出すな……』



『失礼ねぇっ!!
女ってのはね、本音と建前を
きちんと使わないとやってけないのよ


特に女子同士は
好きだろうと嫌いだろうと
本音を隠して仲良くしてるものなのよ


そうでもしなきゃ
自分の立場が危うくなるのよ!!』




『女って面倒くせぇ生き物だっ!!』



『そうよ、
女同士の友情は大抵
共有して結束するけど、
目的を達成したりすると用済みで
すぐに破綻するもの』



溝坂と楠木は愚痴愚痴と
文句言いながら職員室に入っていった。

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