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POISON TEACHER

第37章 弱いやつほど陰で悦に浸って威張ってる



溝坂の意味不明な発言に
英太、理恵、カナは困惑した



『何いってんだよ、
自分がどうなるのか分かってるのかよ!?』





『三和子っ………!!!!!』





溝坂は英太たちを無視して
三和子に真剣な目で見た





『いずれにしても、
公の場で話すことになる。


お前の選択肢は二つある…、





一つは黙って何も言わないこと

あいつらの余計な報復を受けず
お前は無事に過ごせ
俺はここを辞めさせられる



二つはいじめられてることを
全て吐き出すこと……


余計な報復を受けるが
お前の心はスッキリし、
俺は辞めずに済む………




答えは明日までに
決めておくことだっ!!!』






『……………』






三和子は怯えて
ガグガクと悩んでいった





『先生っ、いくらなんでも
それはっ………、』



カナたちは溝坂の
厳しい取捨選択に文句を言った





『んじゃ、お前ら
三和子を死ぬまで一緒にいて
守れるのか?』





『そ、それは………、』




『誰かに守られるってのは

必ず何らかの代償がいる


嫌なら自分自身で
どうにかするしかないんだ!!』




『…………………』



溝坂の的を射た一言に
皆は黙るどころか
むしろ感心していった。



『というわけだ
俺はお前のために
こういう選択肢を与えた


どっちも正解なんかないっ、
お前の覚悟次第だ!!』



『おいっ、待てよ!!』



『先生っ!!』






溝坂は保健室から出ていき


『……………、



どうすればいいのよ
そんなの、



私に決められないわよっ!!』



三和子はこの二つの選択に
どっちに行けばいいのか
ジレンマに陥った。

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