
POISON TEACHER
第37章 弱いやつほど陰で悦に浸って威張ってる
『溝坂先生はっ………、
無実ですっ!!
私を助けるために
あんなことをしたんですっ……!!!』
三和子の発言で
ブーイングの嵐は一気に
過ぎ去った
『私は二年生になってから
ずっと陰湿なイジメを受けてきました…
トイレでバケツの水をかけられたり……、
ドアに立ち塞がって閉じ込められたりしました!!
溝坂先生は
そんな私のいじめから
守ってくれました!!
皆さんはいじめを
どう思っていますか!?
いじめってそんなに
面白いのですか…………?
そうやって厳しさから逃げて
憂さ晴らしていく
心の弱い人だと思います!!
私は先生にこう言いました
『誰かに守られるってのは
必ず何らかの代償がいる
嫌なら自分自身で
どうにかするしかないんだ!!』と、
だから
私はこの現実を受け入れ、
叫び続けます!!
助けてって、
叫び続けますっ!!』
…………………………、
溝坂はマイクを取り、
『三和子っ、
お前の気持ち………
身に染みたぜっ!!』
パチパチ………、
パチパチパチパチパチパチ!!
体育館は大きな拍手が鳴り始め、
溝坂は三和子に手を差しのべた
『ここから外へ行けば
お前の望む学校生活が待ってるはずだ!!』
『ハイッ!!』
三和子は溝坂の手を繋ぎ
体育館の真ん中を渡り、
祝福されるかのように
外へ出ていった!!
