
POISON TEACHER
第39章 衝突して壊れる友情なんか本当の親友じゃねえ!!
翌日………
溝坂はホームルームを
始めたとき
五人が妙に距離をとりはじめてる
ことに気づいた。
溝坂はあゆみとタカシを
廊下に呼んで聞き出した。
『お前らどうしたんだ?
いつもなら
俺が喋ってるときに
ワーワー騒いでるのに……』
『実はね………』
『………………………』
『なるほど……、
そういうことか!!!』
『お願い溝坂先生っ、
何とかしてっ!!』
あゆみは溝坂に
皆の仲を戻してほしいと
懇願をしたが
『俺が出る幕でもないな……
こんなしょうもない
問題っ!!』
『しょうもない問題っ!?』
『ふざけんなよっ、
こっちは真剣な問題なんだよ!!
皆で仲のいい関係に
戻したいんだよっ!!』
あゆみとタカシは
溝坂に反論をしたが
『衝突して壊れる友情なんか
本当の親友じゃねえよっ!!』
『でもっ!?』
『でもでもばっか
いってんじゃねえよ!!
どんなに仲がいい奴でもな
結局は他人だ!!
違う考え方を持ってて当然
なんだよ!!
お前らはただ
ひびが入るのを
チキってるだけじゃねえのかっ!?』
『………………』
あゆみとタカシは
下を向き黙っていた。
『人間関係なんてな
簡単そうに見えて複雑なんだ
誤って地雷を踏むことなんて
何回もある
けどな、
それで死ぬことなんかねえっ
いくらでもチャンスもあるっ
だから
思いっきり飛び込んで来いっ!!』
………ポンッ!!!
溝坂は二人の頭を
撫でていき廊下から降りていった。
