
POISON TEACHER
第40章 沖縄旅行なんくるないさぁー(準備編)
美咲は机の上にうつ伏せ
泣き崩れた
『ヒック……、
ッヒック!!!』
――――――
―――――
―――
―
しばらくして
落ち着きを取り戻した美咲は
詳しい家庭事情を
語り始めた
『私の家族は子供も多くて
貧乏って訳じゃないんだけど
両親は共働きで必死になって
夜遅くになることも多かったの
その時の家庭を切り盛りを
私がしてたの
でもお母さんは
疲労からで愚痴が激しくなったの
私は憂さ晴らしをしたいんだなぁ
といって話を聞いてたんだけど
お父さんはそれが我慢できずに
「必死で頑張ってるのに何だそれっ!?」
って一言で口論が激しくなったの
お母さんが出ていってから
お父さんはやけ酒になって
機嫌悪くなって弟たちに
手出しし始めちゃって……
このままじゃ
家庭は完全に崩壊しちゃう……
先生っ、
……たすけてっ!!』
溝坂は目の色が突然変わっていき
ドンッと立ち上がり
こう呟く
『お前の気持ち……
しっかりと身に染みたぜっ!!
俺が崩壊しかかってる家庭を
直そうとしない家族たちに
ビシッと言ってきてやる!!』
美咲は溝坂の
強い言葉と決断に
心の衝撃を受け
涙わ流しながら喜んで
『ありがとうっ……、
先生っ…………』
溝坂は外へ出ていった。
オレンジ色の夕陽は溝坂を
より強く輝かした。
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