
POISON TEACHER
第44章 沖縄旅行なんくるないさぁー(孤島のサバイバル)
なつみは手取り足取りと
ダイビングのやり方、注意を
生徒たちにしっかりと教え込み、
海へ潜り始めた
『体をゆっくりと浮かせて………
じゃあ皆神秘な海の世界に
出発よーー!!!』
ブクブクブクブク………
カナと祐実は
にらみ合いをしつつも手を離さなかった
(何よあんなじゃじゃ馬女の手なんか
触りたくもないのに………
でも、
離したくはない)
カナはカナヅチで海へ入るのに
最初は抵抗感と恐怖感があったが
祐実のしっかりとした温かい眼差しと手の温もりを感じとり不安だった心が
ほぐれていった
………一方、祐実は
カナの震える手から不安が伝わり、
(カナちゃん……
ホントに海が苦手なんだ
生意気で偉そうなとこが
喧嘩したときそこが目に入って
気に入らなかったけど
…………………………………………
私がしっかりしなきゃ……
だから………
絶対にカナちゃんを離さないっ!!)
二人のバディーは息ピッタリに
ばた足を揃えるように
泳いでいき
なつみは後ろを振り向きながら
その様子をしっかりとみて
嬉しそうな顔をした。
