
POISON TEACHER
第44章 沖縄旅行なんくるないさぁー(孤島のサバイバル)
楠木は必死に
必死に這いつくばってでも
登っていった
どんなに格好が
悪かろうと食べ物をとるために
ためらうことも
気にすることもなく
登っていく………
(こんな格好
誰にも見せられないわ……
でも、
そんなこと気にしていられないっ!!
私の人生はホントに苦しかった
どうして生きられたのか
不思議なくらい
何度も………
何度も死のうと思ってた
今どうして、
こんな行動をとってるんだろ
死のうと思えば
そこでそのまま倒れれば
いいのにね………
理由もないのに
どうして生きようとするのかしら?)
楠木は
バナナの実に
登りきりバナナの実を
取ろうとしたが………
非常に空腹で
体に力が思うように入らない
力が入り込み
バナナの実一本が取れたとき
引きちぎった反動で
体が下に向いてしまい
楠木は体ごと落ちてしまった
(ハハハ………
なんて情けない死にかた………
きっと………
バチが当たったんだわ……
色んな男を
心も体も蝕みだまし続けた報いが……
でも、
死んだらもう…………
何もかもがどうでも………
よく…………
なっ……………、
って、)
バシッ………!!!!
誰かが楠木の
身体をキャッチして
ゆっくりと抱えていった
(…………!!!!!)
