
POISON TEACHER
第45章 沖縄旅行なんくるないさぁー(生きる執念)
溝坂と楠木は
洞窟の外へ出ていき
大きく背筋をそらし
体を動かす準備体操をした
『溝坂先生
朝ごはんってあります?』
『朝ごはん?
んなもん
あるわけねえだろ!?』
『ハァッ!?
信じられないっ!!
何で朝ごはん分を確保しなかったの!?』
『てめぇが、
ガツガツ昨日集めた
ヤシのみを全部闇雲に
食べつくしたんだろ!
一食一個のつもりだったんだ!!』
『だったら、
何でそのこと言わなかったの!?』
『おめぇが勢いよく
ガツガツ食うから
それを言う間もなかったわ!!』
『んもぅーーーー、
最悪っーーーーーーー!!!!!!』
楠木はお腹が空いていて
我慢していたが、
ないと聞いてショックを受け
言葉遣いも荒くなっていった
『ほら、
さっさと島の皆のとこに
行くぞっ!!』
溝坂はとっさに
切り替えて
皆のもとに戻ろうとしたが
楠木はお腹が空いていて
洞窟から離れようにも離れられなかった
『……、ダメ
私、お腹空いてて
動きたくない………』
楠木の態度は
まるで子供のワガママであった
『はぁーーーっ、
やれやれ………
精神的にガキだな
しょうがねえ………』
溝坂は楠木のところへ
いき、ある大胆な行動を起こした
『………、ちょっ、
ちょっと、何するのよ!?』
