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ゲーム~姉の男を寝盗る~

第9章 千葉逸樹の事情

李奈はフローリングの上を這うような格好で
落としたコンタクトレンズを探し始めた。

「予備は持ってないのか?」
「ぅん……逸樹くんはお風呂入っちゃって。
それまでに見つけだすから」
「そうさせてもらうよ」

風呂場に行ったがやはり気になり
リビングへ戻った。

李奈は俺の気配に気付かない様子で
懸命にコンタクトレンズを探していた。

俺は李奈を誤解していた。

この一連の流れは
俺を挑発する行為だと思っていた。

俺の勘繰りすぎだ。

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