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「いいから着替えてこい。風邪引くぞ」
「だってぇ……好きな人にこんな格好……」

……何となくは気付いていた。

李奈が俺に好意を抱いていることは。

だが、俺の想いは瑞穂にある。

瑞穂も俺を想ってくれている。

「ごめん……俺は瑞穂さんを……」
「……そんなにお姉ちゃんが好き？」
「……ごめん」

瑞穂が好きだ。

「私のことは……どう思ってくれている？」
「妹のようにしか思えない……ごめん」

李奈を女として見れない。

例え俺の目の前で裸であっても。