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ゲーム~姉の男を寝盗る~

第10章 藤枝瑞穂の事情①

━━━━━4年前の夏。

大学受験を控えていた私と
高校受験を控えていた李奈は
拓哉に勉強を教わっていた。

拓哉は私と李奈の部屋を
行き来していた。

『瑞穂……ちょっと話があるんだけど
勉強中断しちゃってもいいかな?』

見たこともない拓哉の真剣さが窺えた。

……告白される。

誰にも言えずにいた拓哉への想いが
実ろうとしている。

李奈は拓哉への想いを
幼少の頃から公にしていて
私は自分の想いを隠し続けていた。

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