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ゲーム~姉の男を寝盗る~

第11章 進藤拓哉の事情①

「お邪魔します」
「どうぞ。適当に座ってろ」

いつも瑞穂と俺で酒を飲みながら
もたれ掛かっているソファーに
李奈はちょこんと腰掛けた。

瑞穂と俺は半同棲状態。

だが、瑞穂の気配は全て消えていて
俺でさえ微塵も感じないほどだ。

俺が望んだわけではない。

昨夜瑞穂は私物等を隠すように
クローゼットの中へ押し込んだ。

俺と瑞穂との関係を
李奈に知られたくないらしい。

婚約も両親に伝えられないほどの徹底ぶりだ。

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